「取引先との契約交渉」
「上司に承認をもらう際の交渉」
「面接で待遇についての交渉」
など、ビジネスパーソンの日々の活動の中で「交渉」の場面はよく登場します。
その際、「A部長の交渉力は凄い」「自分は交渉が苦手だ」などの言葉を聞くことが多いように、「交渉力」には強弱があるようです。
もともと交渉上手の方もいらっしゃるかもしれませんが、「交渉力」は学習によって向上させることができます。
では、「交渉(ネゴシエーション)」とはそもそも何なのでしょうか?
今回は、「交渉」の基本的な考え方についての動画をご紹介します。
1.交渉と討論の違い
(解説:ヘンリー高杉 4分10秒)
「交渉は自分の主張を押し通すこと」と思っている方も多いのではないでしょうか?
それは誤解で、実は相手の話を注意深く聴くことのほうが大切です。
また、交渉と討論(ディベート)を混同している方も多く見られます。
この動画では、両者の共通点と相違点を中心に説明します。
2.バトナ(BATNA)の紹介
(解説:ヘンリー高杉 3分59秒)
交渉力というと、経済的、立場的な優位性からくる心理的圧力と考えがちです。このように限定的に考えてしまうと、相手がとても強力に見えてしまい、不利な合意案を受け入れてしまいがちです。
しかし、本当の交渉力は、そのような圧力ではなく、より具体的な要素によって決まります。その一つが、交渉決裂時の次善策です。
どんな次善策をもっているかによって、交渉力の強弱が決まります。
この次善策を交渉術の専門用語で【バトナ(BATNA)】と呼びます。
この動画では、前半でバトナの概念を説明し、後半は就職面接の例におけるバトナの具体例を紹介します。
3.ゾーパ(ZOPA)の紹介
(解説:ヘンリー高杉 4分5秒)
どのような交渉にも何らかの目標値(期待値)があるはずです。どこに目標値を置くかは、交渉自体の評価を左右します。
自分の交渉目標が高すぎると相手の拒絶を招き、交渉決裂してしまいます。
交渉は、双方が合意可能な範囲で目標を設定すべきです。この合意可能範囲のことを【ゾーパ(ZOPA)】と呼びます。
この動画の前半でゾーパの概念を説明し、後半はM&Aの例を使ってゾーパを解説します。
以上、交渉の基本についてご紹介しました。
「交渉力」について、もっと詳しく知りたい方は、Kisobiコンテンツプロデューサー高杉尚孝の著書「実践・交渉のセオリー 」もご参照ください。
Kisobiでは、「交渉力」向上のための学習動画や研修プログラムを提供していきます。お楽しみに!
実践・交渉のセオリー―ビジネスパーソン必修の13のコミュニケーションテクニック
- ビジネスモデルが会計の数字を決める(後編)|大津広一氏インタビュー - 2014年11月4日
- ビジネスモデルが会計の数字を決める(前編)|大津広一氏インタビュー - 2014年10月30日
- ビジネスリーダーになるには会計・財務スキルは必須 - 2014年9月12日