日本語と比べると、英語は圧倒的に子音(consonants)に依存した言語です。
今回は、鼻音(nasal sounds)の発音の解説をします。
鼻音(nasal sounds)は、mother, number, sung などに含まれる、唇や舌などで息の通り道を瞬間的に閉鎖した上で、鼻にかけて出す子音です。
鼻音(nasal sounds)は、声帯(vocal cords)を使う有声音のみとなります。
まず、調音俯瞰図の鼻音(nasal sounds)を上から下に降りていきます。
調音の俯瞰図
本日の内容の動画
鼻音の解説(3:47)
moreやmuchの両唇鼻音
最初に出てくるのが、唇音(labial consonants)の中の両唇鼻音 (bilabial nasal sounds)になります。
強く閉じた唇を開きながら、腹式呼吸によって、強く息を吐き出します。
mother, more, much, moveなどのmという音です。
これらが最後に来る発音の練習も大切です。
sum, them, comb, dome, beamなどのmの音です。
最後に来る場合は、ウという母音をつけないように気をつけましょう。
サム、ゼム、コーム、ドーム、ビームにならないように。
numberやnoseの歯茎鼻音
調音俯瞰図を下って行くと、舌の先を使う舌頂音(coronal consonants) の中に、歯茎鼻音(alveolar nasal sounds)が出てきます。
舌の先を下あごの歯茎に当てながら出す鼻音です。
number, nose, new, never, niceなどのnです。
子音のみの発音練習には、sun, run, done, bone, tan, ban
などで練習すると良いでしょう。
sungやlongの軟口蓋鼻音
次に、舌背音(dorsal consonants)の中に軟口蓋鼻音(velar nasal sounds)があります。
瞬間的に喉を閉じた後に、舌の付け根の付近から出す鼻音です。
sung, song, long, ringなどのngという音です。
現在進行形のingのngも軟口蓋鼻音(velar nasal sounds)です。
今回は、子音(consonants)の中の、鼻音(nasal sounds)の発音を解説しました。
by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
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