言うまでもなく、伝わる英語を話す上で、「発音」は大切です。
今後、Kisobi英語の中でも、英語の「発音」について紹介していく予定です。
通じる発音には一定のルールがある
米国人や英国人と同じように話す必要はないにしろ、英語として理解されるため には、発している音が、イントネーションも含めて、英語として認識される一定の範囲に入っている必要があります。
この一定の範囲は結構広いといえます。
ただし、そこにはやはり、ルールがあります。
発音がこの一定の範囲に入っていれば、充分伝わります。
このような観点から、私は、英語の発音を捉えています。
ただし、英語人口が15億人以上いると言われるなか、ネイティブであれ、ノンネイティブであれ、一人一人の英語は、この一定のルールだけによっては成り立ってはいません。
ほぼ必ず、お国柄、スタイル、ある特定のアクセントを反映しています。
ですので、コンテンツの中で英語の発音を紹介する上で、私の発音上のスタイルの系譜を紹介しておくのは私の責任だろうと思います。
私の英語の原点は南カリフォルニア流
私の英語歴という観点ですが、12歳から英語の勉強を始めました。中学高校を米国ロサンゼルスの現地校に通ったため、映画で有名なハリウッドで思春期を過ごしました。
実は、高校の後輩に、俳優のレオナルド・ディカプリオがいます。(もちろん、個人的な知り合いではありません!)
通った高校自体も、よくハリウッドのTVドラマや、映画にでてきます。オリビア・ニュートンジョンとジョン・トラボルタが主演した「グリース」にも登場しています。
ですので、当時は、とても重い、南カリフォルニアのアクセントがありました。
大学は日本で通い、ESSで本格的に英語を学びました。ディベートやスピーチを随分やりました。
社会人として多様な英語に触れる
その後、米国系の石油会社、経営コンサルティング会社、投資銀行、PRコンサルティング会社などに勤務。
その間、米国ペンシルバニア州のフィラデルフィアにある経営大学院に留学しました。そこで、米国東部のアクセントに触れました。
教授陣は世界から来ていますし、無論、学生も世界中から集まっています。印象に残るのは、インド系の教授の話す独特の味のある英語でした。
その後も、業務上、英米に加え、フランス人の英語、ドイツ人の英語にも触れました。
コンサルティング会社と投資銀行時代は、ニューヨーク勤務が長かったので、NYアクセントにも触れましたし、ヒスパニック系や中東系の英語にも日常的に接していました。
2007年からは、大学の国際MBAで教鞭をとっているので、米国、英国はもとより、中国人の英語、ベトナム人の英語、バングラディシュ人の英語、オーストラリア英語にも触れる機会があります。
目指すは脱アメリカなまりの中立的な発音
この様に、多様なスタイルの英語に触れてきた中で、私は、アメリカ、特に南カリフォルニアのなまりはまだあるものの、それなりに中立的な発音を目指しています。
1999年から2001年にかけて、NHK教育TVにて、「英語ビジネスワールド」という番組の講師を担当しました。まだその時は、アメリカなまりがかなり強かった記憶があります。
その後、10年以上経ちまして、以前、知りあいで、フランス語を母国語として、米語と日本語を流暢にあやつる大学院の教授が、
「お前の英語は、アメリカ的でもあるし、ヨーロッパ風でもある。アジア的でもある珍しい英語だ」
と言っていました。
「やった!」という感じです。
長い間、抜けなかった、“A thick American accent”からのリハビリが進みつつある様です!
本日は、私の英語の系譜の話にお付き合いいただきありがとうございました。
今後、「英語の発音」に関するコンテンツを発信して行く予定です。お楽しみに。
by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
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