日本語と比べると、英語は圧倒的に子音(consonants)に依存した言語です。
今回は、接近音(approximant sounds)の発音を解説します。
子音の調音俯瞰図での最後のカテゴリーです。
調音の俯瞰図
本日の内容の動画
接近音の解説(4:54)
接近音(approximant sounds)は、wood, rake, lake, yesなどに含まれている舌の中央を口内の天井に近づけることで気道をせばめた上で、腹式呼吸によって強く息を吐き出します。
woodやwetの両唇中央接近音
最初に出てくるのが、唇音(labial consonants)の中の両唇中央接近音(bilabial central approximant sounds)です。
突き出した唇を引き戻しながら、腹式呼吸によって、強く息を吐き出します。
wood, wet, want, war, winなどのwの音です。
これは母音に近い音です。なので、半母音(semivowel)と呼ばれることもあります。
その証に、後に必ず本物の母音が続きます。両唇中央接近音は単語の最後には来ません。low, bow, law, drawのように最後に来る ”W” の発音は母音になります。
rakeやrightの歯茎中央接近音
次に出てくるのが、舌頂音(coronal consonants) の中の、歯茎中央接近音(alveolar central approximant sounds) となります。
唇を突き出しながら、舌の先をどこにも付けず、腹式呼吸によって強く息を吐き出します。
rake, right, red, rod, ready, readなどのrの音です。
子音のみの発音の練習には、
sister, butter, later, piper, popularなどで練習するとよいでしょう。
yesやyetの硬口蓋中央接近音
次に出てくるのが、舌背音(dorsal consonants) の中の、硬口蓋中央接近音(palatal central approximant sounds)です。
yes, yet, yonder, you, yachtなどのyの音です。
wと同じように母音に近い音です。なので、こちらも半母音(semivowel)と呼ばれることもあります。 ”style” などのように、aiと発音する場合を除いて、やはり、後に本物の母音が続きます。単語の最後に来ると、”Y” の発音は母音になります。
stay, toy, study, strategyなどのようにです。
lakeやlightの歯茎側面接近音
最後の子音は、舌頂音(coronal consonants) の中の、歯茎側面接近音(alveolar lateral approximant sounds)となります。
舌の先を上の歯茎に接触させ舌の両側から出す子音です。
lake, light, lead, lodge, lady, loseなどのlの音です。
これらが最後に来る発音の練習も大事です。
still, isle, fill, ball, tell, bullなどで練習してください。
今回は、子音(consonants)の中の、接近音(approximant sounds)の発音を解説しました。
by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
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