2月に入り、元ヤンキースの松井秀喜氏が、巨人軍の臨時コーチを務めている。 朝日新聞(2014.1.17)によれば、「うちに彼ほどのキャリアを持った人はいない。世界で通用するメンタルを注入して欲しい」と、原監督は精神面のアドバイスに期待しているとのこと。さらに同紙によると、白石球団オーナーは「巨人に戻ってきて(将来は)監督として引っ張ってもらうことを切望している」と語ったそうだ。 メンタル面の注入を望むなら、松井氏は正に適任者であろう。松井氏の精神面の強さは抜群だ。彼はヤンキース時代あの2009年ワールドシリーズでのMVPの他に、あまり知られ … [Read more...]
「緊張したままプレーしてます。」松井秀喜の無条件の受容思考
2013年7月末、松井秀喜選手がヤンキースと一日限定のマイナー契約を結び、ニューヨークのヤンキースタジアムで引退式に臨んだ。 引退した野球選手は、最後に所属したチーム名で紹介されるとのこと。 複数のチームで活躍した松井選手もこれで「元ヤンキースの松井秀喜」となる。 その、元ヤンキースの松井秀喜、(厳密には当日は現役だったわけだが)引退式で「球場に入った瞬間から泣きそうだった。ファンの歓声に心を打たれた」との報道だった。 自ら「泣きそうだった」と、ともすると感情的なもろさと解釈される心境を、スーパースターがオープンに打ち明けている。 & … [Read more...]
松井秀喜の国民栄誉賞スピーチと始球式にみるリーダー資質としての謙虚さ
終わってみれば、あっという間の大型連休だった。 嬉しかったのは、松井秀喜の国民栄誉賞受賞。 長嶋茂雄ジャイアンツ終身名誉監督との同時受賞だった。 松井秀喜の引退、そして国民栄誉賞受賞の両スピーチとも、彼の人柄を表す、周りに感謝する「謙虚さ」がにじみでる内容だった。 謙虚さを有する第5水準のリーダー リーダーシップ論で著名なジム・コリンズという経営コンサルタントがいる。(日本では、「ビジョナリー・カンパニー」シリーズの著者として有名) 彼は、最高級のリーダーを「第5水準のリーダー」と呼ぶ。   … [Read more...]
松井秀喜選手に学ぶ、過去を受け入れる「しょうがない思考」
松井秀喜選手に国民栄誉賞が授与されることが固まった。 松井選手のファンとしてはとてもうれしい。 卓越したアスリートであることに加え、松井選手は優れた“思考家”でもある。私は、彼から多くの思考方法を学んだ。 松井選手は消極的な思考? そのひとつに、「しょうがない思考」がある。 松井選手は「しょうがない(仕方ない)」というフレーズを含むコメントを多く残している。 不本意な成績でシーズンを終えた際、 “何か不完全燃焼という感じですがしょうがない” 試合でヒットを出せなかった際、 … [Read more...]
松井秀喜引退の美学!イチローとの対談にみるコミュニケーションの極意
松井秀喜が現役を引退した。 「結果が出なくなった。20年間の野球人生に区切りをつけたい」 常にチーム勝つ為に何をできるかを意識し続けた。 チームの勝利に貢献できなくなった今、彼なりの美学を追求した、潔い決断だ。 他方、ヤンキースへの劇的な移籍を見せたイチローは二年の再契約。 持ち味を活かし、更なる活躍を期待したい。 両選手を思う時、忘れられないのが、大分前にテレビ放映された二人の対談だ。 特に、イチローから松井に向けられた鋭いコメントを、松井がもののみごとに受け流す場面が印象的だった。 対談の後半、話題は「重圧」。 … [Read more...]