2014年3月29日さいたま市で行われたフィギュアスケートの世界選手権女子シングルフリーの演技で、浅田真央選手が3回目の優勝を果たした。日本選手で最多だ。 そのわずか1ヶ月前、2014年3月19日ソチ冬季オリンピックフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で、彼女は、持ち前のトリプルアクセルを始め、3つのジャンプすべてに失敗した。16位とメダル獲得は絶望的となった。 「滑り出しからちょっと違うけど、行かなきゃって。自分の体と考えと気持ちが違って、体がついて来なかった」、「自分でも終わってみてまだ何も分からない」 演技の後の彼女は見るからに … [Read more...]
人事を尽くして天命を待つ|ソチ冬季オリンピック選手に送る言葉
2014年ソチ冬季オリンピックでは熱戦が続いている。 日本人選手のメダル獲得のニュースも伝わってきている。リアルタイムで目当ての選手の競技を見ようと、毎日寝不足の人も多いことだろう。 「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」 (オリンピック憲章 2011年版 JOC) とはいうものの、選手は国旗をまとい、表彰時には国旗が掲揚され、国家が吹奏される。選手は国を背負って勝負に臨む。まわりも同じ国民として応援する。日本選手団に国民の期待がかかる。 自分への絶対要求がミスにつなが … [Read more...]
稀勢の里は「ねばならぬ思考」に陥っていなかったか?
2014年大相撲初場所が1月26日に千秋楽を迎えた。 当初、11年ぶりの日本人横綱の誕生かと、稀勢の里の綱取り挑戦が注目された。 終わってみれば、横綱白鵬28回目の優勝。千秋楽決定戦を含む鶴竜の健闘が印象的だった。 稀勢の里は、7勝7敗。右足親指の負傷により千秋楽を休場した。結果、負け越し決定。綱取りから一転、春場所は初のかど番へと追い込まれた。現役2位の通算連続出場も953回で途切れた。 今場所の稀勢の里は13勝2敗という成績を残した先場所の稀勢の里ではなかった。初日からの黒星スタート。対戦成績で8連勝中の豊ノ島に敗れた。 「 … [Read more...]
【プレッシャー管理の基本3】悪い思考が悪い感情・行動につながる
プレッシャーに屈してしまう状況とは、「悪いマイナス感情によって、悪い行動に至ってしまう」ことです。前回説明した「ABC理論」に沿って整理すると、この部分は、C(結果としての感情・行動)に当たります。Cがあるということは、そこにはA(状況)とともに、Cの感情・行動を誘発したB(思考)が存在しているはずです。 悪い感情・行動(C)には悪い思考(B)が伴う プレッシャーに屈した状況のように、悪い感情・行動(C)が誘発された場合、思考(B)も不適切な「悪い思考」であったと考えられます。 重要なプロジェクトのリーダーを任されたものの … [Read more...]
【プレッシャー管理の基本2】感情はどのように生じるか?
前回は、プレッシャー管理のはじめの一歩として「良いマイナス感情」と「悪いマイナス感情」の違いについて解説しました。 今回は、「感情」はどのように生じるのか、そのメカニズムについて説明していきます。 感情は状況から誘発される? 一般に感情は、ある状況から直接的に誘発され、コントロールできないもの、と思われているかもしれません。 例えば、 ・同僚の前で上司に叱られたため、強い怒りを覚えた ・会議でとんちんかんな発言をして笑われたため、落ち込んだ ・コミットした目標を達成できなかったため、罪悪感にかられた などのケースを … [Read more...]