今回の【英語でプレゼン】から、前回までのイントロダクション編に続き、「本題編」に入ります。
今回は、プレゼンスキルの中でとても重要な、スライド説明手順の基本を解説します。(最後に動画解説を掲載)
その前に、スライドの基本構造について確認しておきましょう。
スライドの基本構造
まず、スライドには3つの情報を織り込みます。
最上段に、「見出しメッセージ」をいれます。これはスライドで最も伝えたいメッセージです。
この見出しメッセージのないスライドが多いので、必ず入れようにしましょう。
その下に、「テーマ」を入れます。「タイトル」とよぶ場合もあります。
これは、スライドをひとつの器として考えた場合それに貼る、いわばレッテルです。
そして、中味である、「サポートメッセージ」。
サポートメッセージは3つを基本とします。多くても五項目くらいまでにしましょう。
2種類のスライド展開の仕方
次にスライド展開の基本です。
スライド展開には基本形が2種類あります。並列型と直列型です。
並列型は、サポートメッセージがひとつずつ見出しメッセージを支持するタイプです。
このスライドは、並列型です。
ご覧の様に、サポートメッセージがそれぞれ見出しメッセージを支持しています。
他方、直列型は、サポートメッセージに流れがあって、最後に見出しメッセージに到達するタイプです。
こちらが、直列型です。
サポートメッセージに流れがあります。最後のメッセージが、見出しメッセージと同じになります。
スライドの説明の仕方
それでは、スライドの説明の仕方を具体的に解説します。
まず始めに、テーマを伝えます。
これから、何について話すかを伝えることによって聞き手の注意を引くとともに、理解の準備を促します。
次に、見出しメッセージを伝えます。
詳細に入る前に、最も強調したいメッセージを伝えます。
そして、サポートメッセージを伝えます。
その際、ポイント間の関係を明確にするために、しっかりと、接続語を使います。
そして、最後にもう一度、見出しメッセージを確認します。
ただし、直列型のスライドの場合は、サポートメッセージの最後が見出しメッセージと同じなので、見出しメッセージにもどる必要はありません。
並列型展開の場合には、最後に見出しメッセージを確認するようにします。
それでは、サンプルスライドを使って実際にやってみましょう。
並列型のサンプルスライドによる説明の例
始めに、並列型です。
Here are
Today’s Key Points
Our conclusion to date is that,
Performance recovery requires drastic reforms
This is because, first
- ・Our product quality lags far behind the competition
Additionally,
- ・Competitors are aggressively cutting their prices
Furthermore,
- ・Our product line is insufficient to meet the customers’ needs
Based on these reasons, we conclude that, performance recovery requires drastic reforms
So, let us look at each point in detail…
直列型のサンプルスライドによる説明の例
次に、直列型です。
Here are
Today’s Key Points
Our conclusion to date is that we must introduce attractive products very quickly
As you may be aware,
- ・Our performance has been declining after peaking in 2009
After our intensive analysis, we found that
- ・This is due to our limited line of products that are not meeting the fragmenting customer needs
- ・Thus, we should aim to introduce attractive new products very quickly
So, let us look at each point in detail…
今回は、スライドの説明手順の基本を解説しました。
by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
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「スライド説明手順の基本」解説動画(5:37)
参考書籍
実践・プレゼンテーションのセオリー―Goサインを引き出す究極のテクニック(高杉尚孝)
日本語のプレゼンテーションの本ですが、プレゼンの仕方やスライドの構成は、日本だけでなくグローバルに使える方法を紹介しています。
- 職場のコミュニケーションをよくする「ストレス軽減思考法」 - 2015年6月13日
- 【英語の丁寧表現】状況に応じて使い分けてみよう! - 2014年8月7日
- 英語の上達法【レシテーション】(暗唱法) - 2014年7月8日