今回は、【5つの力(ファイブフォース)分析】を改めて動画でご紹介します。
「5つの力」は、ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授が提唱した業界構造を分析するための競争戦略フレームワークです。業界の収益性を決める5つの競争要因から、業界の構造を分析します。
5つの力の基本概念と、簡単な分析例をストーリー仕立ての分割動画でご紹介します。
「競争戦略って難しそう」「フレームワークって何?」という方でも理解しやすい内容ですので、ぜひご覧ください。
「知ってるよ」という方も復習の意味でご覧になってください。
(解説:ヘンリー高杉。通しの動画は一番下にあります)
1. はじめに
【5つの力分析】1/6(2分3秒)
<内容>
・IT企業のシステムコンサルティング部所属のAさんが、上司からクライアント企業の属する「鉄鋼業界」のリスク分析を依頼され、「5つの力分析」にチャレンジする運びとなった。
2.5つの力分析&マイケル・ポーター
【5つの力分析】2/6(1分29秒)
<内容>
・5つの力分析とは?
・マイケル・ポーターとは?
3.5つの力の紹介
【5つの力分析】3/6(1分51秒)
<内容> 5つの競争要因
2つの外的要因
・新規参入業者の脅威
・代替品の脅威
3つの内的要因
・供給企業の交渉力
・買い手の競争力
・競争企業間の敵対関係
の5つの要因から業界全体の魅力度を測る。
4.分析例 − 外的要因
【5つの力分析】4/6(1分13秒)
<内容> 外的要因の分析
新規参入業者の脅威
中国企業が参入。上位10社中5社は中国企業。しかし、大規模な投資が必要なため、今後、多くの新規参入は考えにくい。
代替品の脅威
建築用も、造船や自動車向けも、鉄の需要を脅かす様な代替素材の心配は当面ない。
5.分析例 − 内的要因
【5つの力分析】5/6(1分49秒)
<内容> 内的要因の分析
供給企業の交渉力
鉄鉱石は上位3社が約70%の供給を握っている。サプライヤーの交渉力は強い。
買い手の競争力
造船や自動車メーカーは大手に集約されている。自動車に於いては、上位10社が需要の80%近くを占めている。彼らの交渉力は強い。
競争企業間の敵対関係
各社とも規模は大きいものの、業界としては分散型。上位5社のシェアーは16%。上位10社でも23%止り。製品を差別化しづらいとともに、規模の経済が働くため、コスト競争が厳しい。
6.分析例 − まとめ
【5つの力分析】6/6(1分29秒)
<内容> まとめ
新規参入業者の脅威
参入障壁は高いので新規参入の脅威は小さい
代替品の脅威
ニーズを奪ってしまうような代替品の脅威は小さい
供給企業の交渉力
原料供給者の交渉力は引き続き強い
買い手の競争力
大手ユーザーの交渉力は引き続き強い
競争企業間の敵対関係
規模の経済の追求とコスト競争の激化が続く
・まとめ − 結論
外部の環境リスクはさほどではないものの、内部の環境リスクは引き続き高い模様
※通し動画 (8分53秒)
以上、5つの力(ファイブフォース)分析について紹介しました。
- ビジネスモデルが会計の数字を決める(後編)|大津広一氏インタビュー - 2014年11月4日
- ビジネスモデルが会計の数字を決める(前編)|大津広一氏インタビュー - 2014年10月30日
- ビジネスリーダーになるには会計・財務スキルは必須 - 2014年9月12日