【プレッシャー管理の基本3】悪い思考が悪い感情・行動につながる

 

【プレッシャー管理の基本3】悪い思考が悪い感情・行動につながる

プレッシャーに屈してしまう状況とは、「悪いマイナス感情によって、悪い行動に至ってしまう」ことです。前回説明した「ABC理論」に沿って整理すると、この部分は、C(結果としての感情・行動)に当たります。Cがあるということは、そこにはA(状況)とともに、Cの感情・行動を誘発したB(思考)が存在しているはずです。

 

目次

悪い感情・行動(C)には悪い思考(B)が伴う

 

プレッシャーに屈した状況のように、悪い感情・行動(C)が誘発された場合、思考(B)も不適切な「悪い思考」であったと考えられます。

 

重要なプロジェクトのリーダーを任されたものの、プレッシャーに屈して、気力を失い出社拒否になってしまった人の例で考えてみましょう。

この「出社拒否」という悪い行動を生んだ「悪い思考(B)」は、次のようなものであったといえます。

・私は与えられた任務を全うせねばならない

・私は絶対に失敗してはならない

・私は期限までに結果を出さねばならない

・私はまわりの期待に応えねばならない

 

一見、これらの思考はどれも勇ましく、立派に聞こえます。どれも大切な目標であり、志でしょう。しかしながら、これらを「ねばならない」と「絶対要求」しているところに問題があります。

プレッシャーは客観的な実態としてそこにあるのではなく、当事者の思考によって作り出されているのです。

 

良い感情・行動(C)には良い思考(B)が伴う

 

プレッシャーに打ち勝つとは、プレッシャー状況において、「良いマイナス感情によって、良い行動をとること」です。

 

では、前述の出社拒否に至ったケースにおいて、良い感情・行動(C)を誘発させるためには、どのような思考(B)を持っていたら良かったのでしょうか?

 

このケースでの良い思考(B)は、次のようなものであったといえます。

・私は与えられた任務を全うできるにこしたことはない

・私は失敗しないにこしたことはない

・私は期限までに結果を出せるにこしたことはない

・私はまわりの期待に応えられるにこしたことはない

 

これらは、目標や志を「絶対的な要求」ではなく「相対的な願望」として位置づけているので、よい思考といえます。

 

このような相対的な願望としての思考(B)を持っていれば、プレッシャー状況において、ハッピーにはなれないとはしても、「悪いマイナス感情」や「後ろ向きの行動」を回避できる可能性が高まります。

 

良い思考(B)をすることにより、「心配」「不快感」「悲しみ」などの良いマイナス感情を選択できたと考えられます。

そうすれば、プレッシャーに屈することなく、粘り強く任務を遂行できたはずです。

 

タフネス思考を強化のための4つのステップ

 

タフネス思考を強化し、プレッシャー管理を行うためには、「プレッシャー時に、元にある悪い思考を良い思考へと修正することにより、悪いマイナス感情と後ろ向きの行動を、良いマイナス感情と前向きの行動へと転換する技術」を身につける必要があります。

 意識的に反復する必要はありますが、比較的短時間での学習が可能である上、日常的に、実践かつ応用ができるのです。

 

タフネス思考の強化は、以下の4つのステップに沿って行います。

1)プレッシャーの元にある悪い思考を特定する

2)悪い思考を論駁(反論/否定)する

3)良い思考を発見する

4)良い思考をもとに、良いマイナス感情と前向きな行動を選択する

 

これらのプロセスに精通することにより、プレッシャーがかかっても、粘り強く能力を発揮し続けることが可能となります。

 

これらのプロセスの詳細は、また別の機会にご紹介します。

 

今日の内容は、Kisobiコンテンツプロデューサー高杉尚孝(ヘンリー高杉)の著書

実践・プレッシャー管理のセオリー ~ビジネスパーソン必修 メンタル・タフネス強化のセルフ・コーチング術

をベースに作成しています。

 

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この記事を書いた人

有限会社チェロトーン代表取締役
Kisobi ファウンダー
https://www.cellotone.com/

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