Kisobiでは、今回からプレゼンテーションや会議で使える便利な英語の表現を紹介していきます。
英語でプレゼン、と言われて何とか資料は作ったけれど、一体どうやって話せばよいのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか?場面に応じた表現の文例を紹介しますので参考にしてみてください。
まず今回は、「プレゼンテーションのオープニング(出だし)」の挨拶表現です。
英語に限った話ではないですが、プレゼンのはじまりは重要です。
第一声が、プレゼンテーション全体の雰囲気と音量を決めてしまいますので、以下の点に注意しましょう。
・比較的大きな声で始める
・遠くに投げる感覚で発声する
・普段よりも、弾んだ高めの声で始める
では、場面ごとの文例をみていきましょう。
1.誰かから紹介されたときの挨拶
司会や主催者など、誰かが紹介してくれた場合は、紹介者に対する挨拶から始めましょう。
紹介の内容が、ごく簡単なものであれば、挨拶もシンプルに
“Thank you for your introduction.”
紹介の内容が詳細なものであったり、紹介者が重要な人物であったりした場合は、すこし格調高く
“Thank you, Mr. Jones, for your kind introduction.”
“Thank you, Mr. Chairperson, for your warm introduction.”
2.他者の紹介
他者を紹介する際の英語表現は、
“I’d like to introduce Ms. Marilyn Monroe from XYZ Corp.”
“May I introduce Ms. Marilyn Monroe from XYZ Corp.”
“Please allow me to introduce Ms. Marilyn Monroe from XYZ Corp.”
“I am happy to introduce Ms. Marilyn Monroe from XYZ Corp.”
などが一般的です。
知人や同僚を紹介する場合、相手の名前の前に、
「my friend」、「my colleague」
などを入れると暖かい印象になります。
とても親しい間柄であれば、
「my dear friend」
とするのもよいでしょう。
3.プレゼンテーションの開始
誰かから紹介される時などは必要ありませんが、会議でのプレゼンテーションのような場合、自ら開始を伝える必要があります。そのような時の英語表現は、
すこしカジュアルな雰囲気でよい場合
“OK, shall we start?”
“OK, we are ready to start now.”
すこし気取る場合
“Ladies and gentlemen, shall we begin?”
あまりないかもしれませんが、会議の場などで部屋がざわついている場合は、プレゼンテーションの開始にあたり、まず聴衆の注意を惹き付け、静かにしてもらいましょう。
“May I have your attention, please?”
4.聴衆や主催者に対する感謝の気持ち
日本語でも英語のプレゼンでも同様ですが、プレゼンの冒頭で、集まってくれた聴衆や主催者に対して、感謝の気持ちを伝えるとよいでしょう。
集まった聴衆に対して
“Thank you all for coming today (to this ABC conference, presentation)”
“I thank you for taking the time out of your busy schedule.”
“We are very happy to see so many of you here today.”
プレゼンのスピーカーとして招待された場合、主催者や紹介者に対して
“Thank you very much for inviting me to speak to you today.”
“I thank you for this opportunity to present to you today.”
“I am happy to have this opportunity to speak to you today.”
プレゼンの聴衆と主催者が違う場合
“I would like to thank ABC Association for this opportunity to present to you today.”
“I would like to thank ABC Association for inviting me to speak to you today.”
5.自己紹介
シンプルに名前だけの場合
“Hello, everyone. My name is Ichiro Matsui.”
“I’d like to introduce myself. My name is Ichiro Matsui.”
軽く肩書きも添える場合
“I’m Ichiro Matsui, the Marketing Director of EFG Inc.”
“I am Ichiro Matsui, senior manager, in charge of the ABC project.”
必要に応じて、職歴の詳細を加えるとよいでしょう。
ただし、長過ぎない様に!
日本語のプレゼンの場合、自己紹介にかなり時間をかけるケースをよく見かけますが、英語では短めのほうが良いでしょう。
以上、プレゼンのオープニングの英語表現をご紹介しました。
by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
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今日の内容の動画解説はこちら
「オープニング(出だし)で使える表現文例まとめ」
(解説:高杉尚孝 7分46秒)
参考書籍
実践・プレゼンテーションのセオリー―Goサインを引き出す究極のテクニック(高杉尚孝)
日本語のプレゼンテーションの本ですが、プレゼンの仕方やスライドの構成は、日本だけでなくグローバルに使える方法を紹介しています。
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