連休中、東京都知事による他のオリンピック候補地に関する不適切なコメントがニューヨーク・タイムズによって報道された。 知事は、「最後の雑談のところだけがクローズアップされてしまったのは残念だ」とおっしゃっている。 そもそも、対外的なコミュニケーションには、本番も雑談もない。オフレコもない。発言の全てが報道の対象となる。 雑談の方にニュース価値があれば、おのずとそちらが注目される。 コメントそのものもさることながら、気にかかるのは、その後の知事の記者会見における対応である。 東京都知事定例記者会見201 … [Read more...]
「絶対にあってはならない」は危機管理における不適切な哲学
3.11(東日本大震災)から二年が経った。 危機管理広報アドバイザーとしての経験から、私は事故、事件、不祥事などに対する危機管理において、「適切な哲学」と「不適切な哲学」があるという結論を持つに至った。 福島原発事故は、危機管理における不適切な哲学を如実に表しているように思えてならない。 (本日の内容の動画を最後に掲載しています) 不適切な哲学とは? 危機管理を考える上で、不適切な哲学とは、 「事故は絶対に起きて(起こしては)はならない、なぜならそれは絶対にあってはならない最悪の悲劇だからだ。」 で … [Read more...]