プレゼンテーションも数をこなすと、だんだん慣れて上達してくるものです。ただ一方で、パワーポイントなどでの資料の作り込みにばかり注力しすぎて、本当に重要なことを見失っていないでしょうか?
今日は、基本に立ち戻って、「何のためにプレゼンを行うのか」、つまりプレゼンの目的について考えてみたいと思います。
Kisobi コンテンツプロデューサーである高杉尚孝(ヘンリー高杉)の著書「実践・プレゼンテーションのセオリー」を参考にして説明します。
プレゼンテーションの目的
プレゼンテーションを行う場合、必ず、何か「伝えたいこと」と「伝える相手」が存在します。
そして伝えた結果、「相手に行動してもらう」ことが重要です。
その「相手の行動を促す」ことが、プレゼンの目的です。
ただ、そう簡単にこちらが期待する「行動」をしてもらえる訳ではないでしょう。それでは、目的を達成できたとは言えません。では、どうすればよいのでしょうか?
相手の問題を解決する
誰かから「このように行動してください」と言われて、すんなりとそうする人は少ないでしょう。
ただ、「行動する」ことで、自分にメリットがある、と分かれば話は変わります。
プレゼンの場面で考えてみると、「相手のメリット」を伝えることができれば、こちらの提案通りの「行動」をしてもらえる可能性が高くなります。
「相手のメリット」を考えるには、相手をよく知り、「相手の問題解決を手伝う」という視点が大切です。
説得力を高める
「相手の問題解決を手伝う」ということを理解したとしても、相手に伝わらない説明をしてしまっては、プレゼンの目的を達成することはできません。
決め手は、「説得力」です。
「説得力」は、相手の納得度によって決まります。相手がプレゼンテーションに共感して納得できるような論理的なストーリー展開を考えなければなりません。
たとえ同じプレゼン内容でも、相手によって納得感は変わるため、
相手に合わせた「説得力」のあるストーリーを考えることが大切です。
以上、プレゼンテーションの基本原則についてご紹介しました。
いきなり資料作成に入るのではなく、まずは「プレゼンの目的」について、じっくり考えてみましょう。
もっと詳しく知りたいという方は、「実践・プレゼンテーションのセオリー」をご覧ください。
実践・プレゼンテーションのセオリー―Goサインを引き出す究極のテクニック
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