どんなに立派なスライドを作ったとしても、その説明の仕方が悪ければ、相手に伝わるプレゼンテーションにはなりません。
今回は、プレゼンテーションのスライドシリーズの第3回です。
これまでの2回で、Kisobi「プレゼンテーション研修」内容から、「文字スライド」と「図表スライド」の基本的なデザインの仕方について説明しました。
3.スライド説明の順序
今回は、最終回として「3.スライド説明の順序」をご紹介します。
プレゼンテーションの基本は、結論を先に述べるトップダウン型です。にもかかわらず、細かい話から始めて最後に結論を述べるボトムアップ型のプレゼンテーションが多く見られます。
トップダウン型は、最初に行き先を伝えてから道順を説明するのと同じで、最終的な到着地が分かっているため、聴衆に安心感を与えます。
1枚のスライドの説明においても、基本は同じでトップダウン型で説明します。詳しく見ていきましょう。(動画は2本です)
【スライド説明の順序】 1/2
(解説:高杉尚孝 2分14秒)
<内容>
・プレゼンテーションの説明順序
1)言いたい事を伝える(メッセージ)
2)中身を掘り下げる(根拠)
3)何を言ったかを確認する(メッセージの確認)
の順が基本です。
・スライドの説明順序
1枚のスライドでも、プレゼン全体でもパターンは同じです。
具体的には、
1)テーマを伝える
2)見出しメッセージを伝える
3)中身を掘り下げる(サポート・メッセージの説明)
サポート・メッセージの並びが並列の場合には
4)見出しメッセージに戻る
直列の場合は、一番最後のサポート・メッセージと、見出しメッセージが同じ内容のはずなので、戻る必要はありません。
・この説明の順序をオススメする理由
「わかりやすさ」「聴衆の目の動きに合わせる」の2点です。
「わかりやすさ」: まずテーマを伝えた上で、その中に見出しメッセージを入れると、相手はこれから何について説明をするのかが分かり、それに対する準備ができます。
<動画スライド>(1/2,2/2共通)
【スライド説明の順序】 2/2
(解説:高杉尚孝 2分8秒)
<内容>
・この説明の順序をオススメする理由(続き)
「聴衆の目の動きに合わせる」: このようなスライドを見た時に、まず「真ん中の上」、次に「左上」、そこから「右下」に流れるような目の動きをする人が多いようです。その視線の動きに合わせて説明します。
・スライド説明の例(サンプルスライド)
<動画スライド>
以上、3回にわたり、「プレゼンテーション研修」の内容から、スライドの基本デザインと説明順序についてご紹介しました。
動画&スライド by 高杉尚孝(たかすぎひさたか)
高杉事務所へのお問い合わせはtakasugisoken.comへ
これらの内容について、もっと詳しく知りたい方は、研修の参考書「実践・プレゼンテーションのセオリー」(Kisobiオーナー&コンテンツプロデューサー高杉尚孝 著)をご参照ください。
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