昔の話ですが「社会人になったら日経(新聞)くらい読みなさい」と言われていたことがありました。まだ皆が通勤電車で新聞を折り畳んで読んでいた時代の話ですから、今はどうなのでしょうね。
経済産業省が定義している「社会人基礎力」やKisobiで定義している「ビジネス基礎力」では、考える力やコミュニケーション力を重要なスキルとしています。ただ、いくらそのようなスキルがあったとしても、インプットである「情報」の質が低ければ、良いアウトプット(結果)は出せません。
ビジネスで結果を出したいビジネスパーソンにとって、いつの時代でも、情報収集は重要な活動の1つです。
今回は、IT・インターネットを使って、日常的に幅広い情報を、効率よく情報収集できる方法を採り上げてみます。
主に私が使っているものが中心ですので、仕事柄、ITやネット系に偏りがあるかもしれませんが。。。
専門分野は、それぞれの情報ソースがあると思いますので、一般的なビジネス情報収集に役立つものが中心です。
1.スマホ ニュースアプリ
何かと話題の多いスマホニュースアプリ。テレビCMなどでも見かけるようになりましたね。まわりでも使っている人が増えています。
これらのサービスは、新聞のように独自のニュース記事を配信するのではなく、話題になっている記事をインターネット上で収集して、見やすくまとめて表示するものです。
ビジネスだけでなく、エンタメ・スポーツなど幅広い分野の記事があります。
スマホで、空き時間に手軽に読めるのが人気のようです。
<主なアプリ>
SmartNews(スマートニュース)
使いやすく、読みやすいユーザーインターフェース。
幅広い分野の話題のニュース見出しをササッと見るのに向いています。
Gunosy(グノシー)
元々は、利用者のネット上の活動を分析して、興味のある記事を自動学習して集めてくれるレコメンドサービスとしてスタート。現在は、SmartNews同様、幅広い分野のニュースも表示する形に変更されています。
個人的には、レコメンドサービスを専門分野の情報収集に利用しています。
NewsPicks(ニューズピックス)
ビジネス寄りのニュースが中心。
著名人ユーザーをフォローして、その人がコメントした記事を集めて表示するTwitterのような機能も売りの1つです。
2.Google アラート
Google アラート は、古くからあるサービスですが、シンプルで手軽に情報収集できるので、ずっと使っています。
興味分野のキーワードを登録しておくと、そのキーワードに関するコンテンツがGoogleに追加された時に、検索結果をメールで配信してくれます。
あまり多く登録すると、メールの数が増え過ぎてしまいますが、配信頻度を都度/1日1回に設定したり、検索結果の数も選べます。常にウォッチしておきたい分野の情報収集には便利です。
3.ソーシャルメディア
FacebookなどのSNSは、友人と近況をやり取りする目的がメインですが、情報収集ツールとしても優れものです。
興味のある企業やサービスからのコンテンツを簡単に購読できたり、友人が共有したニュースを見たりなど、探しに行かなくてもリアルタイムで情報が送られて来ます。
最新の話題を知ったり、新しい発見があったりするのもソーシャルメディアの特色です。
情報を見るだけでなく、自ら発信者になることも簡単です。
<主なソーシャルメディア>
Facebook(フェイスブック)
企業が運営するFacebookページや、友人からの共有ニュースが送られてきます。写真コンテンツが中心です。
興味のあるユーザーの投稿をフォローすることもできるようになりました。
Twitter(ツイッター)
140文字以内の文章を投稿する、実名制ではない、という形式のため、独特のコミュニケーションを生んでいます。有名人などのアカウントをフォローしてみるのもよいでしょう。
Google+(グーグル・プラス)
Googleが運営するSNSです。
FacebookやTwitterと比べると、知名度は今ひとつですが、Google検索などとも親和性が高いので、利用者は増えてきているようです。
YouTube(ユーチューブ)
世界最大の動画共有サイト。
最近は、動画プロモーションも流行ってきました。ユーチューバーなる人も登場しています。
興味のあるユーザーのYouTubeチャンネルを購読すると、その人の新しい動画がアップされた時に、メールでお知らせが届きます。
LinkedIn(リンクトイン)
米国発のビジネス専用SNSです。
日本での人気は今ひとつですが、外国人ビジネスパーソンとのコミュニケーションには有効です。
4.新聞・雑誌などのメディアサイト
冒頭で、日経新聞の話をしましたが、今は、オンラインの有料版を購読する人も増えているようです。
新聞や雑誌系のメディアは古くからありますが、独自取材の記事を配信する点では、今でも貴重な情報源です。
紙版とは異なる内容・編集方針を取り入れたりなどオンラインならではの工夫がされてきています。
更新情報をメルマガで送ってくれるメディアもあります。
<主なサイト>
5.個人などのブログ
以前は、個人のブログをRSSで購読するような形が主流でした。
最近は、独自の編集方針で著名人・有識者などの個人ブログを集めて配信するメディアが広まってきたので、これを購読するのも便利です。
これらのメディアは、FacebookやTwitterなどのSNSでの情報発信に積極的ですので、フォローして最新情報を見るのもよいでしょう。
<主なサイト>
※番外編
ソーシャルメディアが普及してきたとはいえ、ネット上のニュースでは、大手ポータルサイトの発信力は絶大です。
情報収集にはならないかもしれませんが、最近はバイラルメディアと呼ばれるものも増えてきています。また別の機会に採り上げてみたいと思います。
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